アカール・ウスタト(不滅者への頌歌)は、ダサム・グラントの第二章であり、17詩全271節を納めている。
 その第一詩は、チャッカル・チハンの類型であり、その拡張版とも言えるものである。
 また、アカール・ウスタトを含め、ダサム・グラントの殆どはブラジュ語によって書かれている。



不滅者への頌歌。
イク・オンカール。正師の恩寵。

不滅のプルシャの保護が我らにあるように。
全き鋼の者の保護が我らにあるように。
全てを滅ぼす方の保護が我らにあるように。
全き鋼の方の永遠の保護が我らにあるように。

汝の恩寵。チャウパイー(四行詩)

原初のエーカンカール(イク・オンカール)はプラナヴァ(ヒンドゥー思想における宇宙創成の原始音。オーム音)である。
それは海、大地、宇宙の中に遍在する者。
それは原初のプルシャ、不可視の不壊なる者。
彼の光輝は十四世界(プラーナに基づく世界観。天上地上七世界と地下七世界)を遍照する。॥1॥

彼は、象の中に融和し、蟻の中にも融和する。
王も貧者も、彼の前には等しいものとされる。
不二(アドヴァイタ)にして、不可知のプルシャは見ることはできない。
だが、全ての者の心を総制する。॥2॥

不可知の姿、識別すべき装飾もない。
情愛なく(不受動心を意味するか)、色相なく、姿形も印もない。
彼は、あらゆる色(ヴァルナ)、あらゆる記章を欠いている。
原初のプルシャは、不二にして不可視なる者。॥3॥

色、記章、ジャーティ、血統がない。
敵、友、父、母がない。
全てから最も遠く、全てに最も近い。
水と地の中に遍く住まう者。॥4॥

あなたは際限なき形姿、無限の言葉。
バワーニー女神も、保護を求めてあなたの足下に留まる。
ブラフマー、ヴュシュヌは、あなたの限界を(探求したが)見出せなかった。
(それで)四顔のブラフマーは「ネーティ、ネーティ(ない、ない)」と口にした。(ヴィシュヌ派の創世神話による。ヴィシュヌ神の臍から生じた蓮華の上にブラフマーは現れた。ブラフマーは自らの起源を求めて蓮華に潜り起源を探ったが、果たすことができなかった。ここではヴィシュヌではなく、シク教のプルシャにその役割が転用されている)॥5॥

数百万のインドラとウペンドラ(ヴィシュヌの異名)が構成された。
ブラフマー、ルドラが創造されて、破壊された。
十四世界はあなたの遊戯として製作した。
そして、後に自己に合一させる。॥6॥

彼は限りなきダーナヴァ、神々、パニンドラ(シェーシャナーガ)
高貴で美しいガンダルヴァ、ヤクシャ等を造った。
過去、未来、現在に語られること、
全ての者の心の秘密を知る。॥7॥

父、母、ジャーティ、血統、
それらに対する愛執で染められることがない。
全ての光の中に融和しており、
わたしは全てに彼を認め、全ての場所に彼を見た。॥8॥

彼は死なく、時を超えた者。
不可知のプルシャ、不可視にして、(この世界から)隠れた者。
ジャーティ、血統、記章、色はない。
不可視の神は、不壊にして常に存する。॥9॥

万有の破滅にして、万有の創造者。
病と悲嘆と罪障の破壊者。
一瞬でさえ彼を思い専心する者は、
死の縄に掛かることがないであろう。॥10॥


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